コロナ禍前は、定期的に職員全体会議を開催し、その中で施設長による研修を実施していました。（主任会議、リーダー会議、チーム会議、各委員会等はコロナ禍においても、工夫しながら継続開催されています。）数年にわたり職員全体会議が中止や書面伝達に置き換えられ、施設長が行う研修もメッセージ伝達も省略され書面で行われたことは、組織やチームの意識統一に少なからず影響を及ぼした、と感じています。施設長として、全体の職員とフェイス・トゥ・フェイスで向き合うこと、施設の方針、大切にしていること、施設長の考えや想いを伝えること、意見を交わすことは大変重要であると再認識しました。

昨日３月６日(月)から、年度末の施設長研修を実施しています。同じ内容を複数回全職員に行います。内容を一部ご紹介します。

１、実践報告・研究発表会について（別紙１・２）

「実践報告・研究発表とは○〇〇〇〇〇〇。身近な課題をテーマとした、業務改善や日頃の取り組みの工夫をまとめ報告・発表する機会を新年度以降も設けます。積極的に取り組んでください。」

２、高齢者虐待防止について

「高齢者施設、精神科病院における虐待犯罪が起こり問題視されています。虐待行為はあってはならないものであり、虐待を行った当事者が罰せられるということをしっかり認識してください。当施設においては、身体拘束および虐待防止委員会の継続的な取組として、「虐待の芽(不適切ケア)チェック」を定期的に行い虐待の未然防止に努めています。また、不適切ケアや虐待が生じる背景の理解と対策、よりよいケアのための業務改善等について委員会で検討し施設内で共有しています。気になることは即時介入し、意識・無意識の不適切ケアがはびこる施設になど決してならないよう、フロアリーダーを中心に自己点検・相互点検をしてください。」

「オンフール双葉は互いにオープンマインドで意見し合える職場風土を大切にしてきました。利用者様に対する望ましいケアや適正な施設運営のために、言うべきこと、伝え合うべきことを伝え合わない風土は施設を停滞させます。停滞は淀みを作り負の悪循環を生み出します。利用者様を想い質の良いケアを提供し、互いに気持ち良く誇りをもって仕事をするために、職業人としてしっかりコミュニケーションを図ってほしいと思います。お客様と自分たちのために、その努力を惜しまないでください。」

３、人材育成・教育について（別紙３・４）

「来年度新入職員が入ります。新人に仕事を教えるのは、　フロアリーダー、チームリーダー、日勤リーダー、プリセプターのみではありません。先輩全員が'プリセプター'であるという意識を持ってください。新人はあなた方全員を先輩として観察しています。あなたのケアをそっくりそのままマネて覚えるかもしれません。皆さんは「聞かせられる言葉で、見せられる態度で、説明できるケアを」行っていますか。」

「オンフール双葉で働く大前提として忘れないでほしいのは、私たちは、心ある・感情ある・気持ちある「人」の支援に携わっているということです。人生の大先輩方の支援を行っているということです。言葉と態度に気を付けて仕事をしてほしいと思っています。先輩であるあなたの言葉や態度は、後輩に、仲間に、大きく影響します。お客様にも影響します。周囲を意識し言葉を選んで社会人として振る舞うことを期待しています。人として節度をもち誠意をもち仕事に臨んでほしいと思います。」

４、令和4年度入退所報告について（別紙５）

（１）令和4年度入退所・稼働率・看取り状況報告

（２）年度別入退所・稼働率・看取り状況報告　　　　　

（３）令和4年度新規入所受入れ計画と実績

（４）令和5年度新規入所受入れ計画

５、次年度以降の展望について（別紙６）　

〇ご利用者様、ご家族様に、「オンフール双葉に入所して良かった、職員皆に温かく接してもらっている、安心できる、笑顔に満ち溢れた職員ばかりで心が安らぐ」と感じてもらいたいと思っています。

〇職員に、「働きやすい環境を整えてくれている、人間関係が良い、頑張ればプラス評価もしてくれる、地域貢献を大事に考え関係機関とも積極的に連携している、感染対応関連・人材育成など行政・学校等からの協力要請にこたえ、あらたな取組に着手している、こういう施設で働けることはうれしい、誇れることだ」と感じてもらいたいと思っています。

〇自分として、「お客様お一人お一人の支援から学ぶことは大きい、看取りや日々の支援、困難な状況への対応を通してお客様と心が通い合い、感謝の言葉が得られることは自分の自信や成長につながる」との思いで、全ての職員とお客様に感謝をもって仕事をしていたいです。

〇次年度以降の施設が、このような状態であることを目標に、一丸となりさらに前進したいと思っています。私もがんばります。一緒にがんばりましょう。

以上、職員全体研修の一部ご紹介でした。

施設長　吉田